漫画大国である日本において、漫画家になるには相当なセンスとストーリーの想像力がなくてはいけません。
今回はそんな数多いる漫画家の中でも、特に読者に評価が高く画力が優れた漫画家をランキング形式でまとめてみました。【ランキングの付け方】
ある程度知名度で左右されないように、「漫画家の名前」の検索数 ÷ 「漫画家の名前 絵が上手い」の検索数
「漫画家の名前」の検索数 ÷ 「漫画家の名前 画力ランキング」の検索数
を割り出し、さらにまとめサイトやツイッターなどのSNSで評価されている漫画家を虱潰しに列挙し、話題数や評価を算出。
ポイント制で算出した漫画家の得点で順位付けをしました。
画力ランク20位 森薫
*画像出典:マンガ中毒
「乙嫁物語」の作家で、非常に繊細な描写が評価されている漫画家です。
同作では「マンガ大賞2014」や「第39回アングレーム国際漫画祭世代間賞」を受賞しています。
異常に細かく描き込まれた民族衣装などは圧巻で、他の漫画家が避けるような細かなタッチも見事に描写しています。
人物の描写は画力が高いと評価されていませんが、風景や静止している物の描写は漫画家の中でもズバ抜けて画力が高いですね。
一コマ一コマが芸術性が高くて作り込みが尋常じゃありません。素人でもこのような連載を続けるのが凄いと分かります。
画力の高さの基準に、作り込んだ美しい画をどれだけ早く描き上げるのかも重要という考え方もありますが、連載を続けながら毎回レベルの高い描写は度肝を抜かされますね。
画力ランク19位 尾田栄一郎
*画像出典:バトワン!
現在、もっとも人気のある漫画ワンピースの作者。
今は日本を代表するようなトップの人気を誇る漫画の作者となり、日本で最もコミックを売り上げた画家です。
ストーリーの創造性はもちろんNo.1で間違いないのですが、画力はこの順位に落ち着きました。
毎週連載の少年ジャンプで続けているので、描き上げるスピードもかなり早いほうです。(休載は多少ありますが。)
何よりもキャラクターの想像力が豊かで、動物のキャラクターも見事に上手く描写します。
扉絵などの作り込みも高い画力を誇っていますし、言葉や擬音などもいらないくらい登場人物の表情が素晴らしく表現できています。
この世に存在しないようなキャラクターや物などの創造性も高いものがあり、画家というより漫画家として日本で最も評価されているかもしれません。
ただ、綺麗な女性のキャラクターが似てしまうというのが、読者が指摘する唯一の難点。
しかし、尾田栄一郎先生はストーリーの想像力とこの高い画力で日本一の漫画家と言える存在ですね。
画力ランク18位 すえのぶけいこ
*画像出典:アマゾン
筑波大学芸術専門学群を卒業し、講談社漫画賞少女部門を受賞したエリート。
キャラクターは少女漫画の独特のタッチでありながら、臨場感と迫力を見事に画に再現する天才と評されています。
一部のファンには少女漫画の漫画家の中で最も高い画力を誇っていると評されていて、動的な描写も素晴らしく上手に再現します。
キャラクターの表情も台詞がなくても理解できるし、画像のように制服などもモノクロ写真のようです。
wikipediaには、少女漫画の枠を超えた画風が特徴である書かれているほど画力には評価があります。
画力ランク17位 宮崎駿
*画像出典:COSPLAY.SOのブログ – ココログ
アニメーション映画の世界的な巨匠。
コンピューターに頼ったアニメーションではなく、セル画などを見ても圧倒的な画力を持っていることが分かります。
宮崎駿の凄いところは何といっても実在しないものの想像力。
しかもその創造物の細かなタッチや知れば知るほど圧巻されます。
ラピュタやハウルの動く城などのように、実在しないはずなのに存在するような描写力を持っていて、アニメーションのストーリー性を存分に掻き立ててくれていますね。
走ったり空を飛んだりするシーンを見ると、躍動感を最も上手く再現できる漫画家といってもいいかもしれません。
画力ランク16位 幸村誠
*画像出典:VOKKA
多摩美術大を中退し、守村大のアシスタントを経て「プラネテス」でデビューした漫画家。
同作では星雲賞コミック部門を受賞していて、他の作品でも講談社漫画賞を受賞しています。
外国人が選んだ「画力の高い漫画家」に選ばれるほど、センスは非常に高いものがあります。
他にもいろんなサイトで「絵が上手い」と評判であり、一般的に知られているような作品はないものの、画力の高さで注目されている人物です。
キャラクターが上手く描き分けられているので、初見でもストーリーが理解しやすいという特徴もあるようですね。
どことなく哲学的な作品が多く、画力だけでなくストーリーも好まれており、幸村ファンは結構多いようです。
画力ランク15位 荒木飛呂彦
*画像出典:jojo.wikia.com
ジョジョの作家で有名な荒木先生。
描写が非常に細かく、光と影の表現も見事に描きます。
荒木飛呂彦の最大の特徴は体の動きを最大限に表現するところと言われているようです。
たしかに、コミックでキャラクターを見てみると、静止画なのに動画のような再現力が画に込められている気がします。
カラーにすると歴史的な画家の絵を彷彿とさせる画に仕上がります。簡単に言ったら天才なのかと。
画を見ただけで荒木飛呂彦の作品だと分かる個性的な描写も、漫画家としては非常に大切で、そのあたりも含めてファンに評価されているのでしょうね。
画力ランク14位 柿崎正澄
*画像出典:ヤングマガジン
画力が高すぎてもはや芸術と言われているほどの画を描く柿崎正澄。
スタイリッシュなペン使いで、表現力・再現力が尋常じゃなく上手です。
一見荒々しいタッチに見えますが、モノクロ写真とも言えるレベルの描写力は圧巻。
やはりSNSや掲示板を見ても、柿崎正澄の画力には高い評価が噂されています。
自然の動きだけでなく、人物の動きや表情も漫画の一コマ一コマに圧倒的な描写力でストーリーを構成させています。
人物の描写だけでなく、風景画などを描かせても高い画力が分かりそうですね。
画力ランク13位 桂正和
*画像出典:ワリキニ!
現在のジャンプではなかなか連載されにくいストーリーの電影少女の作者です。
この画像を見ても分かるように、カラー写真のような画を描きます。
電影少女を連載していくうちに画力を高めていった印象がある桂先生ですが、I’s(アイズ)の連載は非常に完成度は高くなっていました。
桂正和の特徴は何といっても美少女の画。
世間一般的に20年も前の美人って、現在も美人と言えるのか謎ですけど、桂正和の描いた美女はいつまで経っても美女なんですよね。
キャラクターの体の曲線なども完璧で、芸術的な目線で見ると凄く画力の高い作家さんだということが分かります。
画力ランク12位 浅野いにお
*画像出典:Pinterest
第1回GX新人賞に入選した天才漫画家。オムニバスで叙情的な描写に定評があり、どのサイトの画力ランキングでも名前が挙がります。
使用画材は世界堂かコンビニで手に入るものしか使わないという無神経な部分がありながらも、それに気づかないくらいの繊細で表現力の高い画力を誇っています。
背景の画像は写真をフォトショップで加工していると浅野いにおは言いますが、実際に自分で描けるのではないかというほど画力は高いです。
ちなみに、音楽活動もやっているようで、多彩なセンスを持っていることでも有名。
画力ランク11位 三浦健太郎
*画像出典:ミドルエッジ
はじめの一歩の作者・森川ジョージのアシスタントになったのですが、「実力が十分」という理由で帰らされてしまうほど、若いころから実力の高い漫画家です。
日芸大に在学中から漫画家として活躍しており、マガジンの第34回新人漫画賞に入選するなど、大学生の頃から注目されていました。
代表作の「ベルセルク」は、ストーリー性はもちろん、特に高い画力が噂されていて、人ではないキャラクターの創造性や描写力は他の漫画家も認めるほどの実力。
動物や自然の描写も芸術性が高く、漫画の域を超えているとまで言われています。
両親もデザイナーなので、遺伝子レベルから高いセンスを持っているのでしょうね。
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鳥山明や井上雄彦など、国民的漫画の作者もランクインしました。
若い漫画家の先生も上位に!